競馬

小倉競馬場の特徴とは?買うべき馬の特徴についても詳しく解説します。

2022年5月31日

小倉競馬場の特徴とは?

今回は日本で最も南にある小倉競馬場にフォーカスを当てて攻略していきます。

また小倉競馬場の特徴、芝、ダートなどの距離別に狙いたい馬の特徴なども併せてご紹介。

特徴を知ることで狙い馬も変わるため、ここで小倉競馬場についての基礎知識を見つけておきましょう。

アマギ

小倉競馬場についてですね。ぜひ聞きたいです!

特殊なカーブも採用しているから、よく聞いておくんだよ。

椿

小倉競馬場とは?

小倉競馬場

小倉競馬場は、福岡県北九州市小倉南区北方にある中央競馬の競馬場です。

北九州モノレールの駅と直結しており、とてもアクセスしやすい競馬場としても人気があります。

さらに、ファミリーレストランやファストフード、ショップなどの設備も多いので、レジャースポットとしても注目を集めています。

小倉競馬場の特徴と基礎知識について

小倉競馬場の特徴として「小回りコース・スパイラルカーブを採用」ということがあります。ここから小倉競馬場について詳しく解説していきます。

※スパイラルカーブとは、コーナーの入りがゆるやかで、出口が急なカーブのこと

小倉の芝は高低差が3mもある

小倉の芝は高低差が3mもある
出典:JRA

ローカル開催のコースは一見平坦コースに思われがちではありますが、意外にも高低差3mもあるのが小倉競馬場です。

一周の長さは福島競馬場に次ぐ短さで、いわゆる「小回りコース」と呼ばれます。

直線自体は293mと10場の中で4番目の短さになっており、逃げ・先行有利は拭えません。

またゴール地点から2コーナー付近まで緩やかに高低差3mの上り坂が続き、そこから4コーナーへかけて緩やかに下り平坦が続き、直線は平坦。

簡単に言うと「小回り・平坦コース」ですが、2コーナーまでに上り坂があることは頭に入れましょう。

福島と同等の小回りのダートコース

一周の長さがほぼ福島と変わらないため、一番小さいコースと呼んでもいいでしょう。

直線は約2m短い291.3mで、全体高低差も3mと基本上記芝同様の形態と変わりません。

小倉競馬場の仮柵の移動時期

中山競馬場の仮柵

基本的に競馬場に関しては、芝保全のため内ラチの仮柵が時期によって移動していきます。(ラチとは競馬場最内にある柵のこと)

この移動時期は「○回小倉2日目」や「○回小倉8日目」と言われます。こちらは開催毎に移動されるものです。

基本的に8日間で1開催とカウントし、小倉競馬場に関しては京都改修により2022年は8日間3回、6日間1回の4開催。(例年は1月から始まって8日間×2開催)

小倉競馬場はA~Cの3コースですが、実質使用するのはABの2コースです。東京や京都の大箱コースはA~Dの4コースになっています。

小倉競馬場の2つのコースについて

仮柵

小倉競馬場には、仮柵が動くことによりコースに変化が起きます。

仮柵とコース

  • Aコース(内から0m地点に仮柵が設けられる)1回開催・3回開催
  • Bコース(Aコースより3m仮柵が外側へ移動)2回開催・4回開催

以上のようにコースが変わるのです。

このように仮柵が動くコース替りが起きると、競馬に影響してくることがあります。

椿

小倉競馬場は実質的に2コースしか使わないから特徴を覚えておこうね。

わかりました!

アマギ

芝キレイに保たれている場合、内枠有利

ラチ沿いの芝は、仮柵が移動したばかりの週はキレイに保たれています。

これにより【内枠、または内を通れる馬は有利になる】のです。

荒れていない馬場を通れる馬は有利になるので、しっかり覚えておきましょう。

小倉競馬場の夏の開幕週は高難易度になるか

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2021年の小倉競馬場では、夏の開催週は歴史的高速馬場でした。

2021年7月から行われた3回開催は、初日から日本レコードを連発。3日の3R(3歳未勝利)の芝1800mで勝ったエスコーラが【1:43.8】を計測しました。

従来のレコードである2014年都大路Sでグランデッツァが記録した【1:43.9】を、7年ぶりに0.1秒更新するのを筆頭に、同日10R(戸畑特別)の芝1200mではプリモダルクが【1:06.4】を計測。

これは1999年北九州短距離Sで、アグネスワールドが記録した従来のレコード【1:06.5】を22年ぶりに0.1秒塗り替えました。

更に翌日4日の11R(CBC賞)の芝1200mではG3のハンデ戦がもたらしたといえど、ファストフォースが【1:06.0】を計測。

1日で日本レコードを0.4秒塗り替えるほどの歴史的高速馬場となっていました。

馬の力関係を考えると異常なレベルだった

競馬

今の競走馬の育成環境や芝の発育を考えれば、桜花賞のソダシ、日本ダービーのシャフリヤール、ホープフルSのキラーアビリティとG1レースレコードを更新した2021年。

エスコーラが未勝利で更新しましたが、それまでのグランデッツァに関してはオープン馬です。(一概には言えませんが、大まかに4勝している馬のことをオープン馬と呼びます)

1,200mを22年ぶりに更新したプリモダルクは2勝クラスの馬(1勝した馬)ですが、アグネスワールドは通算8勝、英仏G1を2勝しているスプリント界の名馬。

力関係を考えると、異常な程の時計が出る高速馬場だったことがわかります。

夏開催の芝レースは注意しておく。

人間で言えば「50mを速くても6.5秒でしか走れていなかったのが、翌週いきなり6秒で走れるようになる」イメージです。

今までの力量よりもパフォーマンスを大いに上げる馬が多数続出したため、過去の走破時計の関連性が薄まります。

そのため、夏の開幕週の芝はレース出走馬の横の比較をしたとしても、時計が詰まる馬までは読めません。

「的中させるのが難しい状態になる」ことは、頭の片隅においてもらえればと思います。

アマギ

ここまで高速馬場だと予想が難しすぎますね…

難易度が高いレースはスルーするのも手だよ。

椿

小倉競馬場、1回開催のダートは凍結防止剤が撒かれることがある

凍結防止剤
出典:笠松競馬場

例年1回開催は1月から始まりましたが、雪や霜の可能性があるため凍結防止剤が撒かれることがあります。(JRAのホームページで発表があります)

雨が降ると凍結防止剤と絡まって、ダートの時計がものすごく遅くなるレースになる可能性があります。

そのため1回開催は天候も気をつけましょう。

これは凍結防止剤を撒いた土に雨が降り水分が加わると粘土質になり、脚に付着し走りづらい現象が起きるからです。

小倉競馬場ではメイン場で結果に結びつかない馬を見つける

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今回は小倉競馬場に特化して買う馬選びのススメをお伝えします。

競馬をする上で買う馬選びに関してのファクターは様々ありますが、コースに合わせた狙いの共有をしてみたいと思います。

ローカルの開催となると基本はメイン場で結果の出ている馬の参戦は、下級戦(未勝利~2勝クラス)ではあまり見受けません。

なぜメインの競馬場で結果が出ていないのかを見抜き、「小回り・平坦」に合う馬を見つけましょう。

※ただし新馬戦に関しては、適性が見抜けない分血統や調教が重視されたりします。またダートに関しても同じことが言えます。

椿

ここから小倉競馬場の距離別の狙い馬の解説だよ。

待ってました!しっかり聞いておきます!

アマギ

芝1,200mは逃げ・先行脚質のスピード自慢の馬を狙う

主な重賞北九州記念【G3】・小倉2歳S【G3】等

中山競馬場同様、下り坂から始まるレース。先行馬に負荷が掛かりにくいのが特徴です。

スパイラルカーブを採用したとて、なかなか後ろが差しづらいのが下級戦の考え方です。

オープンや重賞になるとその分前半のペースが速くなり、逃げ先行脚質の馬が止まり、差しが決まるというケースもあります。

しかし基本は【逃げ・先行脚質の馬】を狙いましょう。

中山の芝1,200mで逃げていたものの、急坂で止まってしまっていたような馬の巻き返しも拾っていきたいところです。

芝1,800mはフラットに考え、前か捲り差しか狙い撃つ

主な重賞小倉大賞典【G3】・小倉日経オープン【OP】

ダートコースにも言えることではありますが、後方の馬が向正面でペースが落ちたときに捲りが入りやすい1周コースなのがこの小倉競馬場です。

スタート後2コーナーまでは上り坂が続くためペースが上がりづらく、一見前有利に思われるが向正面が「平坦・下り」。

かつ、スパイラルカーブでスピードが落ちづらいため、捲りが入りやすい環境。

開幕週やコース替わりで内の芝が生きているうちは、ロスなく立ち回れる馬を買いたいところではあります。

ただペース次第では簡単に向正面で捲りが入る、ペースが上がりロングスパートの持続戦になることも多々あります。

よって【内先行、ないしは道中動ける差し馬】の決め打ちで狙いたいところです。

芝2,000mも持続戦。長距離実績持ちの捲り上げる馬を狙う

主な重賞小倉記念【G3】

1周コースのため上記1,800mの構図と同じで、基本的には馬場を見て決め打ちです。

とはいえ、基本的にはロングスパートの持続戦になりやすいと考えましょう。

仕掛けどころひとつのところがあるため、一概に「この馬」と指定できない部分ではあります。

しかし後方からスパッと切れるような脚を使う馬より、やはり道中動ける馬。

過去に長距離レースである菊花賞・阪神大賞典の好走や、中山での捲り経験、小倉同距離での好走等を鑑みて「4コーナーで外から捲り上げる馬」を狙ってみたいところです。

芝2,600mは施工が少ないため、他場実績で見抜く

主な重賞特になし

2,600mでの施工があるレースは福島、札幌、函館、2,500m中山、2,400m東京、2,200m中京とこの辺の路線から参戦してくる馬たちが多いレースになっています。

同じ2,600mでも、競馬場の作りが似ていなければ好走率が変わってきます。

小倉と似たようなコース設計は「札幌」です。札幌も小倉同様、向正面から「平坦」であるがゆえに捲りが効きやすい特徴があります。

また、別路線に目を向けるとメイン場である東京、中山、中京の近しい距離で凡走してきた馬たちの巻き返しを狙うのがベター。

「札幌実績持ち、メインで足らない馬たちの巻き返し」を狙いたいところです。

小椋競馬場の芝は、良好な状態になる特徴あり

「小倉の夏の芝レースはとにかく速かった2021年」の章で述べた通り、芝の生育がしっかりと期間が取れます。

南に位置する競馬場なので、馬場状態はかなり良好で迎えられるのが小倉競馬場の特徴です。(特に夏)

上記の距離別で狙いたい馬を記載してきましたが、夏に関しては特殊馬場になるため、「馬場に寄せて当てはまる馬を買う」というやり口が正解かもしれません。

夏開催はとにかく前出してしまえば勝ち。という、前が止まらない超高速馬場の可能性が大いにあります。

オープンでさえも逃げれば上位争いになってしまいますのでご注意を。

ただ開催が後半になるに連れて、雨や使用した痛みの影響で内の芝が荒れ、「外差し天国」と違う顔を見せるのも小倉競馬場の特徴でもあります。

ダート1,000mは純粋なスピード決着・先行力あるものは素直に評価

主な重賞特になし

上記芝1,200m同様、スタートから下り坂で直線もほぼ平坦で、純粋なスピード決着になるのが小倉1,000m戦。

2~3勝クラスだと年に10回もない施工条件なので、しっかり勝ち上がってきた馬たちが集まってきます。

そのため差し決着も想定できますが、未勝利・1勝クラスに関しては、多少ペースが速かろうが前が止まりません。

下り坂スタートの分、テンの速さも求められるため、テンについていけない馬は買いづらくなります。(テンとはスタートの脚力)

「テンの速さがあり、スピードがある先行馬」を狙いたい。馬柱で前半3Fの時計の速さがヒントになりますね。

ダート1,700mはスピードスタミナの総合力勝負・距離延長が穴か

主な重賞プロキオンS【G3】

上記芝1,800m同様、1コーナーに上り坂があって、残り1,200mから残り400mまでほぼ下り坂なので中盤からラップが速くなりやすいのが特徴です。

クラスが上がればより向正面からのラップが速くなるので、2コーナーくらいからスパートしているイメージでスピードとスタミナどちらも求められる難しいコースです。

ただ下級戦は距離短縮よりも、距離延長のほうが追走力考えると狙えそうです。(平坦コースはこの狙い方が使いやすい)

直線インアウトが決まるのか、アウトアウトの捲り差しが効くのか、インインが良いのかは馬場を見てから判断する以外ないかもしれません。

ただ、一番良いポジションと言われているのは「インの3番手」です。

ここならインでもアウトでも直線の選択肢が増える分、狙うならハナに立つ逃げ馬よりその1列裏で競馬ができる馬。

または結果が出ていないものの、距離延長してきた馬が穴になるかもしれません。

ダート2,400m

施工レース自体が少ないため本記事では見送ります。

まとめ

ローカル競馬場らしくメインで結果が出なかった馬たちが巻き返しを狙ってくるのと、クセが強いコースなので少々難しい印象の小倉競馬場です。

また、長々と書いてきたように夏の開催の芝はとにかく速いので、それも相まって夏の開幕週は手を出しづらいレースが多くなりそうです。

開催が進みに連れて馬場の変化も著しいため、「馬場の状況をいち早く察知すること」「出走馬の横の比較をうまくすること」です。

これがローカル競馬場を制す一歩になるかもしれませんね。

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