
アービトラージというのは、スポーツベットの世界だけではなく投資の世界においても使われる言葉です。
モノの価格差を利用して『安い場所で買い高い場所で売る』というとてもシンプルな考え方。
これはモノやお金を扱う取引所によって、モノやお金の価値が異なることから、可能となっている取引のひとつです。
今回はスポーツベットのアービトラージについて、やり方からメリット・デメリットまで詳しくご紹介していきます。



もくじ
スポーツベット(ブックメーカー)のアービトラージとは
アービトラージ=価格差を利用して儲ける
アービトラージとは別名「裁定取引、スプレッド取引」などとも呼ばれ、価格差を利用してお金を稼ぐ方法です。
主に株式投資やFXなどの世界で使われる言葉であり、安い場所で購入して高い場所で売ります。この価格差が儲けとなるというもの。
例えばAがという取引所では100円で購入できるものを、Bという取引所では105円で売れば5円が利益となりますよね。
スポーツベットにおけるアービトラージ
スポーツベットでも同じようにアービトラージが可能であり、2つ以上のブックメーカーを利用して同じ試合に賭けます。
ブックメーカーAではホームチームの勝利に賭けて、ブックメーカーBではアウェイチームの勝利に賭けます。
こうすることでどちらが勝った場合でも利益を得ることができるので、アービトラージを利用すれば負けることがありません。


アービトラージのやり方
STEP1. 複数のブックメーカーに登録
スポーツベットでアービトラージを実践する場合には複数のブックメーカーに登録する必要があります。
同じブックメーカーでは試合の両賭けが禁止されているため、他のブックメーカーを利用するのです。
STEP2. 複数同時ベットが可能な賭け金を用意する
実際にアービトラージを実践する場合には、両賭けできるだけの賭け金が必要となってきます。
資金が少ないと両賭けすることができないため、余裕を持った資金は重要です。
STEP3. 2つのブックメーカーで同じ試合の勝敗それぞれに賭ける
2つのブックメーカーで同じ試合に賭けます。例えばバルセロナとレアルマドリードの試合に賭けるとします。
ブックメーカーAではバルセロナに100ドルを賭けて、ブックメーカーBというではレアルマドリードに100ドルを賭けます。
このとき双方のオッズが2.50でどちらか一方が勝ったならば、賭け金を除いて利益は50ドルです。このとき、引き分けの場合には損失が生まれてしまう、というのが後述している注意点です。
アービトラージのメリット
理論上では100%儲かる
アービトラージは、その理論上100%儲かる仕組みになっています。というのも安いときに買い、高いときに売るというシステムなので儲かるのも当然です。
そしてスポーツベットにおいても同様で、勝敗どちらにもベットしていれば必ず利益が出るという仕組みになっています。
ブックメーカーではオッズが1.1以上あるため、勝ち負けどちらにも賭けていれば必ず利益が出るのです。
スポーツの知識がなくてもできる
スポーツベットでとても重要なのは、スポーツに詳しくチームや選手のデータも把握して予想するということ。予想して的中すれば配当がもらえる、というのがスポーツベットの仕組みです。
ですが、アービトラージならばスポーツの知識がなくても必ず儲けることができます。
じっくりとスポーツ、チーム、選手について調べていく必要がないため、知識がなくても勝てるのです。
アービトラージのデメリット
変動し続けるオッズから適切なオッズを見つける必要がある
アービトラージを実践する際には、オッズ差をうまく活用してしっかりと利益が出るようにしなければなりません。
ですが、ブックメーカーは試合中でもオッズを常に変動させることができるので、オッズを常に監視する必要があります。
また、ブックメーカーごとの手数料や払戻金についてもチェックして適切なオッズを見つけるという作業も発生します。
オッズの比較やベットに莫大な作業が発生する
オッズの比較や適切な試合を見つけるのには莫大な作業が発生します。
たっぷり時間を使って適切に監視しなければ、オッズ差による利益がとても薄利となってしまいますよね。
常に変動し続けるオッズを監視しながら、ブックメーカーごとに利益を計算していくという作業が発生してしまいます。
稼ぐには多額の賭け金が必要になる
2つ以上のブックメーカーで両方とも賭けていく必要があるアービトラージでは、稼ぐために多額の賭け金が必要となります。
少ない資金からスタートしてもコツコツと積み上げていくことはできますが、常に賭け金の半分が失われます。
そのためアービトラージで稼ごうとするならば、資金をしっかりと用意してからスタートするのが良いでしょう。


ブックメーカーでアービトラージをすべきではない理由
ブックメーカーは基本的に禁止している
アービトラージはブックメーカーが基本的に禁止しているので、利用することができません。
ここまで解説してきたとおり、当然ながらアービトラージは理論上100%儲けられるようなシステムです。
100%儲けてしまうとブックメーカーは潰れることになりますので、禁止しているのです。
アカウントが凍結される可能性もある
仮にブックメーカーでアービトラージを利用してバレてしまった場合には、アカウントが凍結される可能性は十分に考えられます。
特にアービトラージに関しては利用規約等で禁止していることが明記されているので、必ず行わないようにしましょう。
ブックメーカーによっては禁止していない場合もありますが、利用規約をしっかり確認する必要があります。
賭け金の上限(MAXベット)に触れると賭けられなくなる
アービトラージは理論上100%儲けられるものの、負けてしまった片方への賭け金は必ず失うことになります。
そのため合計賭け金によってはとても薄利となることで、1回あたりの賭け金を増やす必要が出てきます。
しかし、ブックメーカーには賭け上限(MAXベット)が設定されていますので、賭けられる金額に制限があることを覚えておきましょう。
ブックメーカーに賭けをキャンセルされる可能性もある
ブックメーカーはプレイヤーの賭けをキャンセルすることができる、という権限を持っています。
仮にアービトラージを行って疑われてしまった場合には、ブックメーカー側で賭けをキャンセルすることになります。
そうするともう一方のブックメーカーの賭けだけが残り、アービトラージは成功しなくなるのです。
賭け方や賭け金をミスすると損失が出る
アービトラージは勝率50%の場合に両賭けすることで勝率100%としますが、スポーツには引き分けも存在します。
仮に3択の試合であれば、オッズごとにかなり細かく賭け金を計算して少しでも利益が多く出るような賭け金に調整しなければなりません。
この計算をミスすれば当然損失が出ますし、賭け方を間違えても損失が出るため、とても緻密な計算が必要なのです。


アービトラージをせず合法的に稼ぐ方法
ダブルチャンス
ダブルチャンスとは、3択の勝敗予想においてうち2択を選択して賭けるというものです。
通常ならば「勝ち/負け/ドロー」という3択から1つを選択するものですが、ダブルチャンスならばうち2つの組み合わせに賭けることができます。
例えば『ホーム勝ちor引き分けに賭ける』ということができますので、アービトラージに近い賭け方が合法的に可能なのです。
▼スポーツベット(ブックメーカー)のダブルチャンスについて
>>スポーツベット(ブックメーカー)のダブルチャンスの特徴、計算方法、注意点についてマルチベット
マルチベットとは、複数の試合に同時賭けすることでオッズを引き上げる賭け方です。
賭けた試合全ての勝敗結果を当てるという賭け方もありますし、賭けた試合の中からいくつかの組み合わせに賭けるということもできます。
先ほどご紹介したダブルチャンスに近い賭け方が可能なうえ、オッズを引き上げることができる賭け方も可能なのです。
▼スポーツベット(ブックメーカー)のマルチベットについて
>>ブックメーカーのマルチベット・パーレイベットの特徴、種類、注意点についてまとめ
スポーツベット(ブックメーカー)にはアービトラージのように理論上100%勝てるという方法があります。
しかし、多くのブックメーカーが禁止しているように、違反行為として利用規約に明記されている場合も多々あります。
違反行為をしてしまうとブックメーカーから問答無用な判断が下されるので、必ず行わないようにしましょう。
ギャンブルや投資で100%勝てるというものはイカサマと同義。合法的な賭け方で勝率をアップさせて稼いでいくようにしましょう。
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