数こそ多くないもののブラックジャックでは、サレンダーというオプションルールを採用しているカジノやテーブルが存在します。
ではサレンダーを選択することのメリットやデメリットには、どのようなものがあるのでしょう。そして、このアクションは収支にどれほど影響を与えるのでしょう。
そんな疑問を解決すべく、サレンダーというアクションの基本となる事柄を解説していきます。
▼この記事で使用する用語の説明
- アップカード:ディーラー側の見えているカード
- ベーシックストラテジー:ブラックジャックにおける基本戦術
- 期待値:賭けに対する戻ってくる見込み金額
サレンダーはできる限りしたくないのですが…。
実際には”すべき場面”もあるから知っておこう!
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もくじ
ブラックジャックのサレンダーとは?
サレンダー(surrender)は降伏・降参・放棄といった意味のある言葉で、その意味の通り、負けを認めるアクションです。
プレイヤーがサレンダーを選択すると同時に、負けが確定します。
その後、ディーラーのハンドがいかなる状況となっても、プレイヤーの負けは確定し揺らぐことはありません。
負けることで賭け金を失うことになりますが、サレンダーを選択した場合には、没収されるのは賭け金のうちの半額のみとなるのが特徴です。
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ブラックジャックのサレンダー宣言の仕方
サレンダーの宣言は、プレイヤーにそれぞれ2枚のカードが配られ、ヒットまたはスタンドの選択を行う前にすることができます。
ランドカジノの場合はハンドシグナルで
サレンダーとディーラーに伝えることで宣言をすることもできますが、ハンドシグナルで宣言することもできます。
ハンドシグナルの場合は、右手を軽く握り、人差し指だけを伸ばします。
そして、その人差し指をテーブルにおいて左から右へスライドさせます。この動作を行えば、サレンダーの宣言となります。
オンラインカジノの場合はアイコンをタップ
サレンダー可能なテーブルではサレンダーを選択できるアイコンが表示されます。
サレンダーを宣言したい場合は、サレンダーのアイコンをタップすれば完了します。
インシュランスとの違いはゲームを継続するかどうか
インシュランスは、ディーラーのアップカードがAの場合に、ディーラーのナチュラル・ブラックジャックに対して掛ける保険です。
そのためディーラーのアップカードにAが配られなければ選択をすることができません。
またインシュランスが失敗した場合は、ゲームが継続され成立している賭けに対して勝敗が付くことになります。
一方、サレンダーは負けを認めて勝負を降りるアクションなので、どのような状況下でも選択が可能。
そのため宣言の時点で宣言をしたプレイヤーはゲームから離脱することになります。また、賭け金は半額のみ没収され、半額が返金をされます。
▼インシュランスについてはこちらで詳しく記載しています。
>>ブラックジャックのインシュランスとは?具体例から詳しく解説します。
サレンダーの採用ルールに関する注意点
サレンダーはオプションルールのため、採用の有無はカジノごとに異なります。
そのため、ブラックジャックのプレイ前にサレンダーのルールを採用しているのか、採用していないのかの確認は必要になります。
またサレンダーには2種類あります。その2種類はレイトサレンダーとアーリーサレンダーの2種類です。
いずれのサレンダーが採用されているのかの確認も併せて必要となります。
特にアーリーサレンダーはプレイヤーに有利なルールとなっているので、採用されていることを見逃すことの無いように注意です。
レイトサレンダー
採用されている多くのサレンダーは、概ねレイトサレンダーと言われるものです。
通常、ディーラーは各プレイヤーに2枚ずつのカードを配り終えた後に、ディーラー自身がナチュラル・ブラックジャックかどうかの確認を行います。
この確認を行った後にサレンダーの選択ができるのがレイトサレンダーです。
この場合、ディーラーにナチュラル・ブラックジャックのハンドが入った場合には、サレンダーの選択の前にディーラーの勝利が確定します。
そのためサレンダーのアクションが選択できないのです。
アーリーサレンダー
アーリーサレンダーは、ディーラーがナチュラル・ブラックジャックかどうかの確認を行う前にサレンダーの選択ができるサレンダーのことを指す言葉です。
ディーラーが、ナチュラル・ブラックジャックかどうかの確認を行う前にサレンダーの選択ができるということは、ディーラーのナチュラル・ブラックジャックの可能性の高い、アップカード[A]の場面などで有効に活用できることになります。
そのためうまく活用できるとディーラーのナチュラル・ブラックジャックでの絶対勝利の場面で、損失を半額にすることが可能です。
アーリーサレンダーはプレイヤーに非常に有利に働くルールと言われています。このルールを採用しているカジノが少ないのもうなずける理由です。
サレンダーできることがメリットなんですね。
資金を失いすぎないことはとても重要だよ♪
ブラックジャックにおいてサレンダーを使うべき4つのタイミング
ブラックジャックの基本戦略を示すベーシックストラテジーにもサレンダーの選択が表記されています。
ベーシックストラテジーのチャート表記では[R]と表記されている部分がサレンダーを選択すべきとされている場合になります。
もちろんサレンダーはプレイヤーが高確率で負けると想定できる時に活用するのが理想です。
その使うべきタイミングは、プレイヤーがソフトハンドでない場合に4つのタイミングに絞ることができます。
サレンダーを使うべき4つのタイミング
- プレイヤーのハンドが[15]で、かつディーラーのアップカードが[10]の場合
- プレイヤーのハンドが[16]で、かつディーラーのアップカードが[9]の場合
- プレイヤーのハンドが[16]で、かつディーラーのアップカードが[10]の場合
- プレイヤーのハンドが[16]で、かつディーラーのアップカードが[A]の場合
この4つのパターンでサレンダーを選択するのが効果的とされています。
意外に少ないことに驚くかもしれませんが、逆に言えばそれ以外の場合は勝つ可能性が十分にあると判断できます。
▼ベーシックストラテジーについてはこちらで詳しく解説しています。
ブラックジャックにおけるサレンダーの期待値
ここではサレンダーが行えない場合と期待値にどれほどの差が生じるのかを解説していきます。
まず期待値とは、賭けに対してどれほど戻ってくるのかの見込みの数値です。期待値が上がれば戻ってくる見込みの金額も上がることを意味します。
サレンダーを含んだ期待値まとめ
サレンダー不可 | - | ±0 |
レイトサレンダー | プレイヤー有利 | +0.02% |
アーリーサレンダー | プレイヤー有利 | +0.62% |
ひとつの基準としてサレンダーが行えない場合の期待値を0とします。
一般的なサレンダーと言われるレイトサレンダーが行える場合、期待値は0.02%向上します。
本当に微増ですが、プレイヤー有利に働くとの結果です。
さらにアーリーサレンダーが行える場合の期待値は0.62%も向上します。微増といえば確かに微増ですが明らかにプレイヤー有利に働くことが分かります。
小さな期待値でも何ゲームも行えば大きな期待値に変化をします。小さな数字でも大事に扱う必要のある数字です。
ブラックジャックの期待値・勝率を上げる方法
ブラックジャックでは戦略的にゲームを進める事で、より期待値・勝率を上げる方法があります。
特にオンラインカジノでも最も勝ちやすいブラックジャックにおける、期待値・勝率の上げ方をこちらで詳しく紹介しています。
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まとめ
サレンダーは、配られたハンドとディーラーのアップカードから負ける確率が高いとの判断に基づいて選択をするアクションです。
選択すると賭け金の半額のみが没収され、賭け金の半額が返却されます。
これを有効に活用することで期待値を0.02%~0.62%引き上げることができ、プレイヤーに有利に働くアクションです。
わずかな数字ですが、数ゲーム、数十ゲームとゲーム数をこなせばその小さな期待値の積み重ねも大きなものになります。
そのため採用しているカジノは多いはありません。しかし採用しているカジノで遊ぶ場合には積極的な利用していきましょう!
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