
最初に配られた2枚のハンドでナチュラル・ブラックジャックとなり、勝利を確信したにもかかわらず、ディーラーのアップカードに目を向けるとそこには[A]がある。
もしかして、ディーラーもナチュラル・ブラックジャックでせっかくのチャンスなのに、引き分けで終わってしまうのかと思う場面に遭遇することがあります。
そんな時、「イーブンマネー」を宣言すると、ディーラーのハンドに関わらず勝利を確定することができます。
しかし宣言により得られる配当は2倍となってしまいます。
そんなイーブンマネーの詳細と利用すべきかの判断を解説していきます。
アップカード:ディーラー側の見えているカード
ホールカード:ディーラー側の見えていないカード
ナチュラル・ブラックジャック:最初に配られた2枚で21が完成する事

ナチュラルブラックジャックって意外と出てきますよね。
そんなときに使えるイーブンマネーを解説していくね!

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もくじ
ブラックジャックのイーブンマネーとは?

プレイヤー、ディーラーともにナチュラル・ブラックジャックになりそうなとき、勝利金が減る代わりに確実に勝利できるというルールがイーブンマネーです。
例えば最初の2枚のカードが配られ、ナチュラル・ブラックジャックのハンドを手にすることができました。
しかしこの時、ディーラーのアップカードは[A]です。
もしディーラーの2枚目のカードが[10]なら、ディーラーのハンドもナチュラル・ブラックジャックとなり引き分けとなってしまいます。
2.5倍の配当を得るチャンスなのに、そのチャンスを逃してしまうのは非常に悔しい状況です。
このような状況でイーブンマネーを使うことで、勝利金の配当を2.5倍から2倍に減る代わりに確実に勝利できるというシステムです。
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イーブンマネーとインシュランスの違い

インシュランスとの違いは主に2つあります。
ナチュラル・ブラックジャックである必要がある
インシュランスはどのようなハンドでも使うことができますが、イーブンマネーは"ナチュラル・ブラックジャック"のハンドを手にしている必要があるのです。
宣言した時点で勝利が確定している
もうひとつの違いですが、イーブンマネーは宣言した時点で勝利が確定するのに対して、インシュランスはディーラーのホールカード次第で異なる結果が考えられるのです。
▼インシュランスはこちらで詳しく解説しています。
>>ブラックジャックのインシュランスとは?具体例から詳しく解説します。
ブラックジャックのイーブンマネーの使い方

イーブンマネーは、"プレイヤーのハンドでナチュラル・ブラックジャックが成立していること"が宣言のひとつの条件になります。
また、同時にディーラーのアップカードが[A]である必要があります。
イーブンマネーの宣言は、ランドカジノとオンラインカジノで異なる方法で行われます。
ランドカジノではディーラーから問われる

ランドカジノの場合は、条件が揃うとディーラーが「イーブンマネーを宣言するか?」と聞いてくれます。
この問いかけに応じて、「イーブンマネー」と宣言すれば完了し、その時点で勝利が確定します。
オンラインカジノではアイコンが表示される

一方、オンラインカジノの場合にはイーブンマネーというアイコンが表示されることはありません。
その代りにインシュランスのアイコンが表示をされます。
オンラインカジノの場合、イーブンマネーを宣言できる場面でインシュランスを選択してタップすることで、イーブンマネーとして処理される仕組みになっています。
イーブンマネーを宣言しない場合
まずナチュラル・ブラックジャックとなっている時点で負けはありません。
ディーラーもブラックジャックとなった場合は引き分けとなり賭け金は返却されます。
一方、ディーラーがブラックジャックでなければ、勝利が確定しブラックジャックの配当の2.5倍(賭け金+1.5倍配当)を手にすることができます。

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イーブンマネーのメリット・デメリット

ここからは、イーブンマネーのメリット・デメリットについて解説していきます。
メリット:即勝利が確定する
宣言した時点でディーラーのハンドに関わらず勝利が確定する点にあります。
仮にディーラーのハンドがナチュラル・ブラックジャックであっても勝利確定です。
引き分けとならず、勝利が確定する点が最大のメリットになります。
デメリット:2.5倍配当を放棄して2倍配当を得る
イーブンマネーのデメリットは、2.5倍の配当を放棄して、2倍の配当となることにあります。
ディーラーのアップカードが[A]で、ホールカードに[10]となるカードが入る確率は13分の4(30.7%)です。
実際には、プレイヤーに[10]となるカードが配られている現実から、その確率は30%を切ることになります。
つまり、既にナチュラル・ブラックジャックが成立している有利な状況にもかかわらず、得られる配当を下げなければならない点がデメリットなのです。
ブラックジャックのイーブンマネーの具体例

賭け金は100ドルとし、「インシュランス」を選択した場合と変わらないことも解説します。
オンラインカジノではイーブンマネーのアイコンが表示されない理由も理解できるはずです。
イーブンマネー宣言後、ディーラーがナチュラル・ブラックジャックだった場合
イーブンマネーを宣言しているので、賭け金100ドルに対して、2倍の配当の200ドルが支払われます。
利益は100ドルです。
一方、インシュランスを選択すると賭け金100ドルに対して、インシュランスの賭け金50ドルをさらに支払う必要が生じます。
つまりインシュランス時と、イーブンマネー時では利益が変わらない、ということです。
イーブンマネー宣言後、ディーラーがナチュラル・ブラックジャックでなかった場合
イーブンマネーの宣言で勝利が確定し、100ドルの賭け金に対しては200ドルの配当が支払われます。
この場合の利益は100ドルとなります。
インシュランスの場合は、インシュランスの賭け金は没収されます。
一方、ナチュラル・ブラックジャックでの勝利のため100ドルの2.5倍の250ドルの配当が得られます。
このようにイーブンマネーとインシュランスのいずれの選択でも利益額に差は生じません。
ブラックジャックでイーブンマネーを使うべきか?

イーブンマネーを使うべきかどうかは、場面や資金面など判断要素が多く難しいです。
しかしディーラーのアップカードが[A]だった場合に、ホールカードに10が入り、ナチュラル・ブラックジャックとなる確率は、およそ30%以下。
言い換えれば70%を超える確率で勝てる可能性があるわけですね。
勝利が70%以上で期待できる場面で、2.5倍の配当を放棄して、2倍の配当を得るのは、理論上得策ではないでしょう。
つまりイーブンマネーは基本的には使うべきではない、との結論です。
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まとめ
幸運にもナチュラル・ブラックジャックのハンドを手にしたのに、ディーラーのアップカードに[A]が配られた場合、イーブンマネーを宣言すれば、その時点で勝利を確定させることができます。
しかしこの宣言によって、2.5倍の配当を放棄しなければならず、2倍の配当しか手にすることはできません。
また確率的な側面から見ると70%を超える勝率を手にしている場面で、イーブンマネーの宣言をすることは基本的には行わないほうがいいです。
とはいえ、ここは直感などプレイヤーの判断に委ねられます。うまくイーブンマネーと付き合っていきましょう!
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