ブラックジャック

ベーシックストラテジーの勝率と期待値|ブラックジャックの基本戦略

ブラックジャックでは、カードカウンティングとあわせて基本戦略とされるベーシックストラテジーがとても有名です。ベーシックストラテジーは表を見ながら戦略を決める手法で、ブラックジャック初心者でも簡単に始められます。

一般的にはベーシックストラテジーを使えば勝率が上がる、とは言われていますが、実際にどのくらいの効果を発揮するのでしょうか?

この記事ではベーシックストラテジーの使い方から勝率、期待値を解説します。実際にベーシックストラテジーを使ってブラックジャックをプレイした検証結果も記載しています。ぜひブラックジャックを攻略する参考にしてください。

椿

ベーシックストラテジーはブラックジャックの選ぶべき戦略が記されたものなの♪

見たことあります!でも勝率や期待値ってなんだか難しそう…。

アマギ
椿

複雑な計算は後回しにして、簡単な数字だけ覚えちゃえばOKだよっ!

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ブラックジャックの基本戦略ベーシックストラテジーとは

ブラックジャックの基本戦略とも呼ばれるベーシックストラテジーは、状況に応じてプレイヤーが取るべきアクションを記載している表を見てゲームをプレイします。

プレイヤーのハンドとディーラーのアップカード(表向きの1枚目のカード)によって、プレイヤーのハンドを高くするためにヒットするのか、ディーラーバーストさせるためにスタンドするのか、など判断する参考になります。

ブラックジャックで勝率を高めたい方は、ベーシックストラテジーを利用して勝率アップを目指しましょう。

ベーシックストラテジーで期待値大幅アップ!

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ブラックジャックの期待値(還元率)は96~102%ほどといわれています。基本的には胴元側が勝つようにできているので100%未満になる期待値ですが、ブラックジャックのみ戦略次第では100%を超えることができます。

ベーシックストラテジーを利用した際の期待値は102%にも及ぶため、長期的にみて勝ちたいときにピッタリの戦略です。もとから高い期待値を誇るブラックジャックですが、ベーシックストラテジーを使うことでより期待値が上がります。

▼ベーシックストラテジーについて

>>ブラックジャックのベーシックストラテジー基礎編

アマギ

勝ちやすいゲームなのにさらに勝率をあげられるんですか!?

すごいよね!だからベーシックストラテジーは必須ともいえるんだよっ☆

椿

ベーシックストラテジーの使い方

ベーシックストラテジー

H=ヒット:カードを1枚引く

S=スタンド:現状のカードで勝負する

D=ダブルダウン:賭け金を倍にしてカードを1枚引く

R=サレンダー(ルール上、不可であればヒット):賭け金の半分を払いゲームを降りる

P=スプリット:配られたカード2枚が同じカードだった場合、2ヶ所に分割してゲームを行う

ベーシックストラテジーは上記のチャートを見てアクションを決める戦略です。

左の列がプレイヤーのハンド(2枚の合計)で、上の横列がディーラーのアップカードの数字です。例えばプレイヤーのハンドが13でディーラーのアップカードが7のときは「H」なのでヒットを選びます。

ブラックジャックでは、ディーラーのアップカードが小さいと追加でカードを引く枚数が多くなるためバーストしやすく、アップカードが大きいとバーストしにくいと考えられます。それにプレイヤーのハンドを含めてチャートが作成されているため、この戦略通りにプレイしていくことで、勝率や期待値を高めていくことができるのです。

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パターン別ベーシックストラテジーチャート

ベーシックストラテジーには先ほど紹介したチャートとは別に、3つのチャートがあります。それぞれのチャートはプレイヤーのハンドによって使い分けることで、より高い勝率を目指せます。

  • ソフトハンド:「A」があるハンド
  • ハードハンド:「A」がないハンド
  • ペア:2枚のカードが同じ数字のハンド

それぞれのベーシックストラテジーチャートを紹介します。

ソフトハンドのときに使うベーシックストラテジーチャート

ソフトハンド

「A」がハンドに含まれる場合は、ヒット・ダブルダウンのアクションが多くなりますAは「1もしくは11」としてカウントされるので、バーストするリスクを抑えてヒットできるのが特徴です。

プレイヤーのハンドが「A・7」より上の場合は、バーストするリスクが高まるためスタンドが多くなります。ただしプレイヤーのハンド「A・7」に対してディーラーのアップカードが9以上の場合は、2枚目が10・J・Q・Kだと負けてしまうためヒットを選択しましょう。

ソフトハンドの時はシンプルで分かりやすいチャート構成のため、初心者でも利用しやすいベーシックストラテジーチャートです。

ハードハンドのときに使うベーシックストラテジーチャート

ハードハンド

「A」がハンドに含まれない場合は、ディーラーのアップカードが6以下ならスタンド、7以上ならヒットのアクションが多くなります。ハンドが10・11の場合は次に10を引くと20・21の強いハンドになるためダブルダウン(2倍賭け)のアクションが多いです。

プレイヤーのハンドが15・16でディーラーのアップカードが9以上の時にサレンダーがあるのは、スタンドすると負けるリスクが高く、ヒットするとバーストするリスクが高いためです。サレンダーのアクションがないブラックジャックの場合は、「R」の表示箇所は「H」ヒットに置き換えてプレイしてください。

ペアのときに使うベーシックストラテジーチャート

スプリット

プレイヤーのハンドが2枚同じ数字のペアの時には、スプリットのアクションが多くなります。スプリットはハンドを2つに分けるアクションです。

例えばA・Aの時にスプリットをすると「A+追加カード」のハンドが2つできます。追加カードが10以上の場合はブラックジャックとなるため、非常に有利な状況です。5・5の時は合計10なので次に10を引くと20で強いハンドになります。そのためダブルダウンのアクションが多くなっています。

ペアは有利な状況に進みやすいですが、2~4のペアでディーラーのアップカードが8以上の時は、ディーラーのもう1枚のカードが10の場合に負けるリスクがあります。スプリットはせずにヒットして良いカードが引けることを祈りましょう。

ベーシックストラテジーの勝率

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ベーシックストラテジーなし43%
ベーシックストラテジーあり 49.5%

ベーシックストラテジーを使わずにブラックジャックをプレイした場合の勝率は、約43%といわれています。

対して、ベーシックストラテジーを使ってブラックジャックをプレイした場合の勝率は、約49.5%です。

ベーシックストラテジーは統計的に勝ちやすい戦略を記してくれているため、ストラテジーチャート通りにプレイすると勝率をあげられるのです。

これだけ勝率が大きく変わってきますので、ベーシックストラテジーを使わない理由はありませんよね!

▼ブラックジャックの勝率、期待値について

>>ブラックジャックの期待値・勝率を簡単に上げる方法を解説!

ディーラーをバーストさせるのが目的

ベーシックストラテジーを使う目的の1つは、ディーラーをバーストさせるように誘導するということです。

ブラックジャックはハンドを21に近づけるのが目的ですが、21に近くなくても一方がバーストすればもう一方は勝てるゲームです。

あくまでディーラーをバーストさせて勝てるように、最低限のハンドは確保しつつ誘導していくような作りとなっています。

勝率はテーブルごとのルールで変わる

ベーシックストラテジーはとても優秀なチャートですが、勝率は記したとおりとも限りません。

ブラックジャックには様々な種類がありますし、テーブルごとにルールが異なるからです。

この細かなルールの違いによって勝率は違いますので、一定の勝率ではないことを覚えておきましょう。

椿

ベーシックストラテジーのありなしでこんなにも勝率が変わるなんて驚きだよね☆

せっかくのブラックジャックで使わないなんてもったいないぐらいですね!

アマギ

ベーシックストラテジーの期待値

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ベーシックストラテジーなし 96%
ベーシックストラテジーあり99.5%

ベーシックストラテジーを使わない場合の期待値は、約96%ほどです。これがブラックジャックの平均的な期待値といえます。

対してベーシックストラテジーを使ってブラックジャックをプレイすれば、期待値は99.5%ほどにもなります。

こちらもテーブルごとのルールやゲームによって変わりますが、ベーシックストラテジーを積極的に使いたくなる数字ですよね。

ルールによるベーシックストラテジーへの影響

ベーシックストラテジーはルールによって勝率や期待値が異なりますが、実際にどれほどの影響があるのか数字で見てみましょう。

ルールによって有利にも不利にもなる

ブラックジャックで使われるルールはとても多く、テーブルごとにこのルールは異なっています。

プレイヤーが有利となるルールもあれば、不利となるルールもありますのであらかじめルールチェックはしておきましょう。

不利と記載されているルールは、プレイヤーにとって不利となるルールであることが多いです。

ルールが変われば期待値が変わる

ルールごとに期待値がプラスマイナスされていくため、不利と記載されているルールには注意しましょう。

これらのルールは加算式に増えていくので、ルール一つひとつをチェックするのではなく、合計で期待値がどれほど変わるのかが重要です。

実際には数%ほどの違いですが、テーブルを選ぶ際の参考にもなりますよ。

アマギ

うぅぅ…これは頭が痛くなりそう…。

これを全部覚える必要はないよ!それに期待値はテーブルごとに表記されている場合もあるから気になったらチェックしてみてもいいかもっ♪

椿

ルールによるベーシックストラテジー期待値の変化

ブラックジャックのテーブルごとにルールが違うと、期待値がどれほど変わってくるのか見ていきましょう。

例:ルールその1

種類

条件

期待値

デック数

2デック

-0.31%

ディーラーのソフトハンド17

ヒット

-0.19%

ダブルダウン

任意

±0

スプリット

再スプリット不可

-0.02%

サレンダー

サレンダー不可

±0

合計

-

-0.52%

こちらのルールでは-0.52%ほどの期待値減少が見られる設定となっています。

スタートの期待値を100%だとすると、99.48%ほどに減少するということになります。

例:ルールその2

種類

条件

期待値

デック数

6デック

-0.54%

ディーラーのソフトハンド17

スタンド

±0

ダブルダウン

10 / 11 のみ

-0.13%

スプリット

3ハンドに再スプリット

±0

サレンダー

レイトサレンダー

0.02%

合計

-

-0.69%

こちらのルールでは、-0.69%ほどの期待値減少が設定されている環境です。

スタートの期待値を100%とすると、99.31%ほどまで落ちるということになることがわかります。

例:ルールその3

種類

条件

期待値

デック数

1デック

0.02%

ディーラーのソフトハンド17

スタンド

±0

ダブルダウン

8 / 9 / 10 / 11 のみ

0.24%

スプリット

Aを再スプリット

0.01%

サレンダー

アーリーサレンダー

0.62%

合計

-

+0.89%

こちらのルールではプレイヤー有利に働くルールが多いため、+0.89%。

スタートの期待値を100%とすると100.89%。

期待値が100%を超えるような組み合わせとなっています。

ベーシックストラテジーの期待値が大きいシングルデックブラックジャック

ルールその3で紹介した期待値が100.89%になる1デックのブラックジャックを紹介します。

ゲーム名は「シングルデックブラックジャック」です。

ソフトウェア会社Play’n Go
ミニマムベット1ドル
マックスベット100ドル

シングルデックブラックジャックは、使用するデックが1つのみのブラックジャックです。

同時に3つのハンドに賭けられる特徴を持っています。選択できるアクションはサレンダー・ダブル・ヒット・スタンド・スプリットの5つです。1回のゲームで1ドルから100ドルまで賭けられます。

テーブルゲームのブラックジャックなので、プレイヤーのタイミングで賭けることができます。ベーシックストラテジーチャートを見ながらプレイしたいときにもピッタリのブラックジャックです。

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ベーシックストラテジーの効果を検証!実際にゲームをプレイした結果

ベーシックストラテジーチャートを見ながら、実際にブラックジャックをプレイして検証しました。まずはゲームをプレイする流れを説明します。

▼1ゲーム目。プレイヤー17、ディーラー2

ハードハンド

ハードハンド(Aがないハンド)のチャートを見ると17-2はS(スタンド)

▼スタンドを選択した結果、17-17でプッシュ(引き分け)

このような流れで、ベーシックストラテジーチャートを見ながら10ゲームプレイした結果をまとめました。ベット金額は10ドル固定です。ハンドにAがあるときとペアの場合はプレイヤーハンドに(A/6)のようにハンドを記載。

プレイヤー
ハンド
ディーラー
オープンカード
アクション結果収支
172スタンド17-17
プッシュ
0
BJ(A / J)8-BJ
勝ち
+15ドル
1910スタンド19-25
勝ち
+25ドル
7/17(A/6)10ヒット×222-16
負け
+15ドル
20(J/J)8スタンド20-18
勝ち
+25ドル
202スタンド20-22
勝ち
+35ドル
136スタンド13-23
勝ち
+45ドル
6(3/3)10ヒット×321-23
勝ち
+55ドル
5BJ(A/K)-5-BJ
負け
+45ドル
143スタンド14-23
勝ち
+55ドル

ベーシックストラテジーチャートを見ながらブラックジャックをプレイした結果、10ゲームで55ドルのプラス収支になりました。結果は8勝2敗で大きく勝ち越しています。

運の良さもありますが、ベーシックストラテジーを使ったことで高い勝率を維持できました。結果を見てみると、アクションは意外とスタンドが多いことが分かります。

今回の検証によりブラックジャックをプレイするうえで、ベーシックストラテジーは有効だと考えられます。ぜひ使ってみてください。

ベーシックストラテジーを見ながらプレイできるスマホアプリ

ベーシックストラテジーを手軽に利用できるスマホアプリの紹介です。

超カジノ練習

ブラックジャックの練習ができるアプリです。ベーシックストラテジーのチャートを確認することもできるので、プレイ中にアプリを開いておけばすぐに確認ができます。

オンラインカジノであればゆっくりベーシックストラテジーを見ながらプレイできますが、ランドカジノでベーシックストラテジーを使いたい場合はアプリで練習して覚えるのも良いでしょう。

まとめ

ベーシックストラテジーの勝率は約50%ありますが、これは忠実にベーシックストラテジーを守ってプレイした場合です。

多くのゲームプレイヤーは、プレイ中に決められたルールを逸脱してしまうもの…。これには注意。

決められた戦略通りにプレイすることでベーシックストラテジーは効果を発揮しますので、必ず守ってプレイするようにしましょう。

ブラックジャックには欠かせないベーシックストラテジーをしっかり守ってプレイし、戦略的に勝てるようになりましょう!

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